僕に黄金銃は握れない
フィクションを書いていくよ
ネタが浮かばないんだけど更新はしたいのでフィクションでもダラダラ書いてみようと思う。
さらっと読み流していただければ幸いです。
小学生のころ位から目覚める武器への憧れ
世界の銃を一通り扱ったことのある元ヒットマンである僕が
最も好きな武器は黄金銃なんです。
007の黄金銃
これは欲しい
しかし何かすげー無駄遣いな気がする
小学生がフザけて付けた様な値段しやがる
2分ほど悩んだあげく
たどり着いた答えは
そう・・・
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ギャンブルで勝てば問題ないっ!
勝てば全てを肯定されるっ。
僕は負けない。
捻り込む・・・!この自ビールでっ・・・!
鉄の意志を持ち
パチンコじゃどーにもならねーこの悪魔を買うために
僕はいつもの雑居ビルへと足を向けました。
ポーカー一托。
心のやりとり、騙しあいなら僕に分があるんだ
日々と変わらぬそのテーブルに
威光を放つおっさんが座っていました。
人を殺す為だけに創られた日本刀
速く走る為だけに創られたバイク
そのどれもが人を惹き付ける魅力を持っています
機能美
上下ねずみ色のスウェットにカルバンクラインのサンダル
腕に光る金のカルティエにヴィトンのセカンドバック・・・
博打うちにとっての最終形態
体中から全ての無駄をそぎ落とした姿勢
オーラがハンパじゃありませんでした
僕は君子危うきに近寄らず、そんな言葉も知っていますが
強いヤツに会いに行く
そういって地元を後にしたので
一歩も引く気はありませんでした
ありったけの苦笑いとなけなしのチップを全部積み
いつものように虎を演出する僕
「にいちゃん、おもろいことするな・・・ブラフやろ?」
椅子から転げ落ちるくらいの電流が走りましたが
そこはクールに
アンタもチップ積めばわかりますよフフフ
なんて事をのたうちまわり
しぶしぶ降りるおっさんをニヤニヤ眺めていました
ホッとしたのは一瞬
おっさんがチップを追加するセカンドバックの中身をチラ見して
椅子から転げ落ちました
見たことも無いような諭吉の大繁殖
コイツ・・・たかがポーカーにムチャクチャしやがるっ!
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「今日は付き合ってもらうで」
おっさんの闘志に火がついて
バカ力でしょぼい心を揺さぶりやがる
サメの背びれが僕の周りを取り囲む
金は無いが僕は怯まない
コイツを倒せば辿り着けるんだっ
憧れだった黄金銃に・・・
2時間もの時が経ち
周りが溺れかける僕を眺めている
クジラの波しぶきで虹の橋が島へ届いた
刀折れ矢尽きたピリオドの向こう側
そこにいたのは鬼でも仏でもなく
やっぱり人間でした
僕に黄金銃は握れない
手に入れたのはその事実だけ・・・
いつかは僕にも笑顔で過ごせる時が来るのかな?